2024年5月9日木曜日

日立市 神峰神社の歴史



日立市宮田町にある「神峰神社」。  動物園も有る神峰公園入口にあり、日立で生まれ育った人なら、知らない人はいない神社です。 この神社、本殿と拝殿を一体化している珍しい造りで、そして、神峰山頂にあるのが「元宮」で、ここは神峰山頂の神を拝む遥拝所だったということは、大抵のひとは知っているはず。 しかし、ここからが私は知らなかったことなんです。

これは、前回も参考にさせていただいた 筒井 功氏の著書のコラムから借用した内容です。 神峰神社の元の元は、東町にあるループ橋近く、鶴首岬の浜の宮公園にあります。

画像左側が、神峰神社(浜宮)、右側が7年に一度の大祭礼で使用する立ち寄り所の、汐垢所(しおごりしょ)です。



さらに、この地点と宮田町の神峰神社と神峰山頂の元宮とは、一直線に並ぶんだそうです。そして、これで終わりではなく、ここはもともと、沖合に見える「虎磯」と呼ぶ岩礁の遙拝所だったということです。

神峰の神は、まず画像に見える岩礁の「虎磯」に上陸され、そのあと浜宮をへて、神峰山へ遷られたということだそうです。 そして、神峰山が海民にとっての「山あて」になっていたのではないかと推察していますが、それが正解だとすると、海浜型古墳じゃないですけど、海浜型神社とも言うべき大洗の大洗磯前神社と、ひたちなかの酒列磯前神社と、この神社と、北茨城の佐波波地祇󠄀神社とが、海民と共に古くからネットワークを構築していたのではないのかと、さらに、鹿島神宮までもと妄想してしまいました。
 

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