2025年5月12日月曜日

低所にある古墳 1 星神社古墳



 昨日の、常陸太田市小島町にある、星神社古墳。  鳥居前の田んぼには、まだ水が入っていませんでした。

この古墳へは、2008年頃から頻繁に通い詰めて観察してきました。 ですから、詳細なことまで分かっているつもりでいました。 ですが、今年行われて発掘調査で新たな知見が出現しました。 そのなかのひとつに、この墳丘の築造方法が、全部盛土で築かれている可能性が高いことです。 他の中野冨士山古墳以降、調査されている古墳はいずれも地山削り出し後、盛土で形を整える築造方法でした。 しかも、なぜこの古墳だけ水害にあう可能性が高い低所にわざわざ築かれたのか。  

この、確信的に低地こだわったであろうこの古墳と、私が実見したことがあり、これと似た環境にある、蘆間山古墳とを見比べてみようとおもいます。

先ずは、星神社古墳から周辺への視認性を見てみましょう。 この古墳の西側方面には中野の丘陵が見えて、そこには中野冨士山古墳があるわけですが、丘陵越しには、久慈川支流の浅川、その先の久慈川流域付近まで見通せます。

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