2023年5月17日水曜日

那珂市の円墳群と


             国土地理院の傾斜量図を借用しています。

画像の上の方は、常陸太田市の島町と小島町で、T教授が提唱する久慈古墳群があります。 

ここには梵天山古墳を筆頭に3基の前期前方後円墳があり、巨大な円墳である高山塚古墳と、それに準ずる阿弥陀塚古墳があります。

久慈川をはさんだ対岸には、先に紹介した径40m級の円墳群が(赤矢印)、長く伸びる丘陵の右端から、おはぐろ塚古墳、鈴照山塚古墳、稲荷様古墳とまるで久慈古墳群を見下ろすように築かれています。 現状は、樹林に遮られお互いは視認できない状況ですが、これらの円墳群の築造時期などの詳細な内容は不明となっています。 そして、注目の遺跡である森戸遺跡とは、この付近から東へ直線で約2・5kmほどの距離にあり,各々の築造された時期が異なっていても、それらの残余が全く霧散霧消したとは思えない注目の立地だと思っています。

現在、常陸太田市教育委員会の試掘調査が、中野冨士山古墳、高山塚古墳、梵天山古墳で行われ、星神社古墳と阿弥陀塚古墳では測量調査が実施されていて、それなりに研究が進展している状況だと思います。

これらと同じような調査研究が那珂市の古墳群でも実施していただくと、ワタシ的にはとてもうれしいんですけど。 生物としての先が見えてきた年寄りの願望なんです。

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