2011年10月29日土曜日

最近読んだ本

「豪族のくらし」  田中広明著  すいれん舎
「古代朝鮮墳墓にみる国家形成」  吉井秀夫著 京都大学出版会
「三角縁神獣鏡研究辞典」  下垣仁志著  吉川弘文館
「他界へ翔る船」黄泉の国の考古学 辰巳和弘著  新泉社
「研究最前線 邪馬台国」 いま、何が、どこまで言えるのか
石野博信、高島忠平、西谷正、吉村武彦編 朝日新聞出版
「列島の考古学  弥生時代」 武末純一、森岡秀人、設楽博己 河出書房新社
「古代国家と軍隊」皇軍と私兵の系譜  笹山晴生著 中公新書

私が考古学モドキをはじめたきっかけのひとつに、北部九州の弥生時代関連の本を読んだことにあります。登呂遺跡を代表とする牧歌的水田稲作の弥生像しか知らなかった私にとってはとても刺激的で、その後に続く古墳時代に興味を持ったのでした。「列島の考古学 弥生時代」はカラー写真が多く一般の方むけのようで、なかなか。あとがきにあるように、「弥生時代に関するすべてのテーマを網羅したり全体を時間軸に沿って記述したりはせず、それぞれが重要と考えたテーマや冒険的なテーマを選んで個人の意見を突出させ、その他のテーマは思い切って省略することで意見が一致した。」がバックボーンになっています。相変わらず東日本の記述は少ないですが、常陸大宮の「顔」が表紙にあるのは進化なのでしょうか。 私は万葉集の勉強をしていません。笹山さんの著書の中の「霰降り鹿島の神を祈りつつ皇御軍に我は来にしを」 大舎人部千文の歌は近世だけでの物事の
解釈は誤りを生むこともありえるのかなと、事々考えさせられました。これからいよいよ「古墳時代の考古学」拝読します。

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