2012年5月19日土曜日

おそれいりました。


参考になるものがあるかしらと、常陸太田市の図書館に寄ってみると、存在は知っていましたが太田第一高校の史学会が発刊していた「史考」が、2冊の大判の本にまとめられて書架にありました。ページをめくると地図入りで「郡戸古墳調査報告」なる論考が。中野地区の丘陵から北へ向かって花房町の手前の青木地区あたりまでの踏査記録のようです。2月から私が調査した地区と同じで、彼らは、円墳13基、横穴墓31基を発見している。いや~、おそれいりました。中野地区南端の最高地点にも足を踏み入れているようですが、仮称「中野権現山古墳」の存在には気が付かなかったようです。それにしてもこの考古学倶楽部、大森信英、小室勉さんなどが指導にあたっており、うらやましいやら驚くやらで、物事を考察する訓練の場として素晴らしい環境だったんだろうな。これは昭和33年の記録で、またまたおそれいりました。

今日の星神社古墳と梵天山


日々緑が濃くなり蛙や鳥の声も元気です。入梅前のこの季節はいいです。梵天山の木々が何となく古墳の形に見えるのもまたいいな。

2012年5月13日日曜日

街の風景

私が住んでいる街は海と山が迫っている土地柄で平坦面の少ない地勢です。それらが身近にあるのが当たり前になっているので、特別な感情もありません。子どもの頃、夏休みには母親におにぎりを作ってもらって40日間毎日海水浴をしていた記憶があります。もちろん勉強はしませんでした。だから今のような私があります。ひさしぶりに触れた海のにおい。いいですね。

昭和四十四年

西宮さんの奮闘ぶりが見えるような報告書です。わずか10日間ほどでの発掘調査、現在土浦方面にいらっしゃる方が高校生のときに参加しているとは、短甲が出土しているからこそ注目されている古墳ですが、茨城の前期古墳の内で円筒埴輪をもつ長辺寺山古墳との関係など、いや~、面白い。

2012年5月12日土曜日

今日の星神社古墳と


すでに田植えは終わっていて、周辺の緑があざやかに濃くなってきました。植物の息吹きのおかげでネガティブな雰囲気が払拭できそうな気がします。

中野の丘陵へ



旧金砂郷村中野の丘陵にある古墳へ行くにはここを登っていくのが一番近いです。井先生が調査されたところによると、以前この地点は権現山と呼ばれ、後円部にある祠がしめすように近年まで祭祀が行われていたようです。この周辺にある古墳の内では一番高所に築かれ、久慈川と浅川の合流点をにらんでいるように見うけられます。古墳の名前はどうやら「中野権現山古墳」に落ち着くようです。

上三川町 上神主狐塚古墳


上三川町上神主にある「上神主狐塚古墳」。帆立貝形古墳、全長40,3m、後円部径28,8m。人面付円筒埴輪など出土。

上三川町 上神主浅間神社古墳




上三川町上神主にある「上神主浅間神社古墳」。円墳。径54m、周溝があり、二重口縁壺が出ている。周辺には目視で3基の小古墳があり、その内の一辺約10mの方墳が調査されており、木棺直葬で石製模造品が出土。

上三川町 後志部古墳



上三川町上神主にある「後志部古墳」。前方後円墳、全長41,8m、後円部径25,2m。円筒、形象埴輪が出ている。

2012年5月9日水曜日

宇都宮市 茂原愛宕塚古墳



宇都宮市茂原町にある「茂原愛宕塚古墳」。前方後方墳、全長50m。調査されていて木棺直葬、小型仿製鏡その他出土。下段の画像は愛宕塚から見た大日塚です。農作業をされている方を尻目に古墳観察にいそしんでいるのは少々後ろめたい心持になります。

宇都宮市 茂原大日塚古墳


宇都宮市茂原町にある「茂原大日塚古墳」。前方後方墳、全長35,8m。調査されていて木棺直葬、径2,6cmの素文鏡などが出土。水道局が管理していて籠の鳥状態です。

2012年5月6日日曜日

宇都宮市からの

古墳あるいは古墳群の有り様は河川との関係で語られることが多いです。この地で筑波山が見えることに気がついて、河川だけではなく筑波山を中心とする精神世界圏を想定してもいいのではないかと、また妄想してしまいました。日光連山を望める地でもありますが、さて、どちらを重要視したのか。

宇都宮市 塚山古墳



宇都宮市西川田町にある「塚山古墳」。前方後円墳、全長98m、後円部径56m。見た目なんともアヴァンギャルドな古墳で、まあ、列島に一基ぐらいあってもいいのかな?。しかも案内板によるとこの古墳、この状態で個人所有だそうで・・・。

宇都宮市 塚山南古墳 他


宇都宮市西川田町にある「塚山南古墳」。帆立貝形古墳、全長56m、後円部径37m。周溝から円筒埴輪出土。下段の画像は「塚山6号墳」。

宇都宮市 塚山西古墳


宇都宮市西川田町にある「塚山西古墳」。帆立貝形古墳、全長65,5m、後円部径48,3m。円筒埴輪、形象埴輪、須恵器など出土。運動公園に隣接していて、この日は高校野球の試合があり駐車場は満杯、日差しも強くなってきてかなり暑い見学となりました。

宇都宮市 三日月神社古墳



宇都宮市石井町にある「三日月神社古墳」。全長23mの帆立貝形古墳となっているが明細不明。この日は藪に入るつもりはなく手ぶらで行ったのですが、現地に来ればそうもいかず、吸血昆虫はいませんでしたが蜘蛛の巣にはやられました。おまけに濡れ落ち葉ですべり2度ほど転びました。やはり、藪には愛用のピッケルが必要かな。ピッケルはおもに単独行動での安全確保の意味で使っており、掘り返しての遺物採集は行っていません。遺物はあくまで表採です。念のため。

宇都宮市 久部浅間山古墳



宇都宮市石井町にある「久部浅間山古墳」。前方後円墳、全長32,5m。川の際につくられています。竹その他の藪に埋もれ、後円部の祠もこの状態です。

宇都宮市 久部愛宕塚古墳



宇都宮市石井町にある「久部愛宕塚古墳」。帆立貝形古墳、全長49,5m、後円部径42m。
前日とはうって変わって暑い日になりました。高速道路のような新国道4号線の脇にあり、目印のようにKDDIのアンテナが立っています。目視では沼澤豊さんの図のようには明確には見えませんが、わりと保存状態はいいと思いました。

2012年5月3日木曜日

成田へ・帰国

今日の13時55分着で約2年ぶりにミーさんが帰国しました。今回はかなちゃんも一緒で、迎えに来ていたご家族の方に挨拶することが出来ました。この2年間の間にいろいろなことがありました。

2012年5月2日水曜日

Levon Helm

十代の頃、中村とうよう発刊の音楽雑誌の影響をうけ彼らの音楽を聞いた。地味な音だと思った。でも、いろいろな味が詰まっているとも思った。年を経るごとに彼らの凄さがわかってきた。クラプトンが惚れ込んだのも当然なことなのだろう。マニュエル、ダンコそしてヘルムと帰幽してしまった。だが、スコセッシのフィルムは永遠だ。THE BAND私はわすれない。

2012年5月1日火曜日

いわき市へ 6

企画展「はにわの世界」をやっているとのことなので、スパリゾート・ハワイアンズの近くにある「いわき市考古資料館」へ。埴輪の方はう~んでしたけど、常設展示の縄文草創期から土師器までの土器の展示は素人の私にも分かりやすく、特に弥生時代の土器の変遷は見ごたえがありました。他に、十文字に凸帯がある壺がありましたが気になるな。なお撮影禁止のため画像はありません。

いわき市へ 5



玉山古墳から南へ2kmほどのところに八幡神社があり、ちらりと見たら古墳に見えたので寄ってみた。
近くで農作業をされていた地元の方にお聞きすると、古墳との伝承はないとのことでしたが。でも、古墳らしく見えるよな。埴輪は見つけられませんでした。

いわき市へ 4


玉山古墳の西側に、のどかな陽気につつまれ、平将門にまつわる空間がありました。