2019年6月29日土曜日

水戸市 東征神社






水戸市青柳町の国道349号線沿いにある「東征神社」。 祭神を日本武尊とする神社が水戸市に2社あるのは、伝承も含め、あたかも常陸国風土記の内容をトレースするようにも見えてくる。大震災の影響をうけても復活を遂げているようです。

2019年6月21日金曜日

長方墳? 輪台古墳 S




北茨城市中郷町小野矢指にあり、長方墳の可能性がある「輪台古墳 S」。 この古墳は単独墳ではなく4基からなる古墳群となっていて以前にも紹介したことがあり、その一番南側にあるのが今回取り上げる古墳となるが、仮称として古墳名に「S」の字を付記しておく。 行政区としては高萩市と北茨城市のちょうど境目になる丘陵上にあり、古墳の北側を現在使われていない小道が海岸線に向かって通っている。古墳の規模としては、長軸約28m、短軸約16mほど。 この地は茨城県遺跡地図には「輪台古墳群」と「輪台遺跡 包蔵地」としてあり、周辺を観察すれば中世か近世かは不明だが、小道を含めて人の手が入っているのが見て取れる。最後に、これについて興味を持たれた方のためにこの地点のGPSデータを提示する。 N36°45′04.8″  E140°43′29.7″

常陸太田市の「磯部古墳」と「輪台古墳 S」とを長方墳の可能性があるとして取り上げた。これらが、私の素人目線から見て中世の城郭跡の一部、あるいは人手が入った古墳以外の造作なのかとの疑念も持っているが、ポジティブにとらえて古墳であろうとした。今後の確認調査が必要なのは言うまでもない。

2019年6月16日日曜日

長方墳? 磯部古墳






常陸太田市磯部町にあり長方墳の可能性がある「磯部古墳」。茨城県遺跡地図には古墳群となっているが私の調査ではこの一基しか確認できていない。過去にはひどい藪に覆われており、数年前に藪が伐採され重機が入って小道が造られたが、古墳の可能性がある地点の裾も削平されてしまった。この地点は、谷河原古墳群の盟主墳である入定塚古墳から道路をへだてた至近にあり、同じ古墳群ととらえた方が合理的だと思う。東側は水田が見渡せその先に里川が流れている。都都逸を確立したとされる扇歌の父親の墓の裏にある立地となっていて、墳頂部に立てば円墳ではなく楕円もしくは長方形に見える。私の略測で南北34m、東西25mほどで、頂部平坦面は広い。 2017年に少数の方にお配りした「私家版」では「円墳」と表記していましたが、それを「長方墳の可能性あり」と訂正させていただきたい。ここでは摩滅した弥生土器が拾え、常陸太田の方程式のように古墳と弥生土器の重層性がうかがえる。 ひとつの懸念は、天保14年(1843)に水戸藩により廃絶されるまでこの付近に宝寿院という寺があり、その施設の一部だった可能性も考慮する必要があるかもしれない。

2019年6月15日土曜日

長方墳 飯塚前古墳





ひたちなか市三反田にある長方墳の「飯塚前古墳」。参考になればと思って立ち寄ってみましたが、私の眼力では明確に長方墳だとは理解できませんでした。付近の那珂川の岸辺に降りて、天狗党の供養石碑地点から台地を仰ぎ見れば、納得する「三反田」の立地です。

2019年6月14日金曜日

長方墳 徳化原古墳




城里町北方にある「徳化原古墳」。 新設された茨城県立埋蔵文化財センター裏に古墳があるというのは認識していましたし、茨城大学考古学研究室が発刊された研究報告第12冊「茨城県中央部の古墳調査 -測量報告(墳丘・石室・遺物)-」を拝読もしていましたが、7世紀築造などと知ると、途端に私のテンションが下がってしまって眼中にありませんでした。 先日の新聞その他の報道により、この古墳が長方墳(長方形古墳)であることが確実視されたことを知り、私が今まで行ってきた踏査によってこの古墳と類似する可能性がある地点を提示したいと思います。ちなみに、現在この古墳は、茨城大学考古学研究室の発掘調査が継続中のため立ち入りは不可でした。

生育は順調

常陸太田市の前期古墳が集中するあたりは順調なようです。力強い緑色になってきました。

2019年6月7日金曜日

梅雨の季節と読書



雨に濡れた緑は活性化したように見えるわが家のアジサイと山椒。 今、読書の「友」を味わいながら読んでいるのは、主にTony Judtの著作など。 1948年ロンドンに生まれた彼は私とほぼ同時代の知的エリートながら、ロック音楽や映画、テレビドラマなどの世相を反映する事柄にも注意を払い、ベストセラーの「ヨーロッパの戦後史」 原題「POSTWAR」 A History of Europe Since 1945 by Tony Judtを発表した研究者。 彼はただ一直線の歴史研究者ではなく、雑学にも関心を払い、奥さんを3度も変え、なおかつ多言語話者だそうで、なんか、アインシュタインとナボコフを足して割ったような人物だったのでは。 そんな時間空間をビール片手に味わえるのは幸せなのでしょう。