北茨城市の南部、中郷町小野矢指にある「矢指塚古墳群」と、その周辺にある古墳群とを、私的な観察に基づいた感想を記してみたい。
矢指塚古墳群は茨城県遺跡地図(茨城県遺跡地図 地図編 地名表編 平成13年3月 茨城県教育委員会)によると、前方後円墳2基、円墳5基となっているが、私はその一部しか観察できていない。まず、6号国道沿いにあるコンビニの北側にある前方後円墳について。今日お会いした地主の方によれば、墳丘を覆っていた雑木の一部を伐採した、古墳の詳細については理解していない、埴輪の存在も把握していない、2011年の津波の被害は受けていない。私の目視観察によれば、全長40~50mほど、後円部盗掘あり、主軸はおおよそ東西方向、周溝がありそう。埴輪は拾えなかった。
この古墳の東側の至近には海岸線が広がっている。海岸線の砂浜よりは一段高くなった砂丘上に築かれたこの古墳群、そこから北側に向かって「天王塚古墳群」、「南塚古墳群」と砂丘上に築かれた古墳群が縦列に並んでいるのがこの付近にある古墳群の特徴であるが、以下2へ。
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