2020年6月13日土曜日

久慈川右岸の古墳群雑記 最上流の古墳

常陸大宮市の久慈川最上流域には、「鷹巣古墳群・青丸」、「小祝糖塚古墳・赤丸」、「岩崎古墳群・緑丸」等があります。

このスタンフォード大学が公開している地図は、明治38年測図、大正6年修正測図となっています。 各色の丸は私が実見した古墳を示していますが、現在の地図と見比べてみると、幹線道路はともかく脇道などは異なる部分も見受けられます。

では、萩野谷氏の「常陸大宮市域の古墳群」を参考にして各古墳を見ていきます。 「鷹巣古墳群」は円墳4基からなる古墳群で、2基が湮滅しているとなっています。詳細は不明。 私が道路沿で見たモノがその1基で間違いないと思いますが?。多分。  「小祝糖塚古墳」は鷹巣古墳群から北西へ500mほどの段丘上にあります。もとは11基の古墳群で現在は3基の円墳と、円墳か前方後円墳かと意見が分かれている「小祝糖塚古墳」があります。萩野谷氏も指摘しているように、段丘上にある古墳群と低位置にある「鷹巣古墳群」、「岩崎古墳群」と興味深い現象がみられる地点でもあります。

そして興味深い「岩崎古墳群」。大宮町史にも測量図が載っていますが、前方後円墳2基と円墳2基との古墳群で、盗掘を受けたり一部削平されたりで遺存状況は良くないが、後期に属する古墳群とみられるとなっています。 問題はその地形で、久慈川が大きく屈曲し古墳を取り囲むように流れ、何かに特化した岩崎村だったのではと思いたくなります。 今どきの感覚でいくと、観光簗を造って鮎主体の川魚レストランの村にしたいと思いますが、妄想をもっと膨らませて、川があたかも村を取り囲む防護壁にも見えて、西側の一部と閉じれば馬牧になるのではと思ってみました。

まあ、県北部の馬牧は水戸藩が奨励するまで痕跡が無いようです。 地名にもそれが見て取れますが。 
 



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